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≪5夜連続≫

水曜は早く仕事が終われたので、ぐっすり眠る予定だったがミナミ君の襲撃を受ける。

それでも【竹駒】なら大丈夫と安心していたのが失敗の始まり。

けっきょく【millismall】まで行ってしまい、帰宅したのは1時30分だった。

さすがに4日連続は厳しい…

昨日は眠気のあまりムカムカしたままの営業を迎え、日記を書く気力も途絶えて仕事を終えた。

ダッシュで風呂に入るとベッドに潜り込んで、野球中継を見る。

そろそろウトウトとしかけた頃、携帯の着信音が枕元で鳴り始めた。

出るか出まいか悩みながらも、相手の名前だけ確認しておこうと携帯を手に取る。

チーーン!

新規取引を始めたばかりの喫茶店のチーフで、年に2回の呼び出しには付き合うのが取引の条件……

まさか、このタイミングですか!

「牛乳屋も呼んだから、どっちが早いやろうな?」

ゲゲッ!

俺は慌てて服を着替えて、実家の近所にオープンした【ラウンジゆき】へと走った。

牛乳屋の社長もほどなく到着し、ラウンジのスタッフたちの相手をする。

チーフが懇意にされてる店なので、スタッフに気に入られないと取引にも支障をきたすと言われていたからだ。

牛乳屋の社長とは同級生だが同じクラスだったの双子の弟である常務のほうで、兄貴と飲むのは初めて。

だから今回は社長のサポート役に俺は徹することにし、彼女たちの聞き役へとまわった。

そしてママさんが登場され、しばらく話を聞いたあと俺は必殺技を繰り出した。

オカン!

天然ボケの母親は、近所では有名人で不思議なことに人気者である。

オカンの話題を出すと、急にママさんもリラックスされたのか、以前に勤めていたラウンジの話など地元ネタをきりだしてこられた。

それで彼女が以前に勤めていた店が、オカンの友達の店だったことが発覚。

今は引退されて娘さんが経営されているのだが、その時に独立され最近また近所に移転されて来られたらしい。

その当時ならばってんで、親父の名前を出してみた。

ニックネームが珍しいので忘れる方は少ないのだが、やはり彼女も覚えていたらしくビックリされていた。

さらに引退後はオカンの店に毎日やってきて、1時間くらい井戸端会議をされてることを伝えると「いやん私もお母さんとこに買い物に行こうかしら…」などと言い始めた。

いや、ちょっと待て。

それはそれで、面倒になる危険な臭いがプンプンするので、話題を濁しておくことで終わった。

チーフは西に、牛乳屋は東にタクシーに乗るのを見送り、俺は歩いてマンションへと戻った。

そして今朝…

いうまでもなく、喫茶店からは大量の注文をいただいたのだが……

「今年から大丸もビアガーデンするらしいな」

「それにママが連れて欲しいと言うんやが、林くんも来るやろ…」

えっ?

どうやら年に2回で、済む気配がしないのは俺の考えすぎだろうか…

ciao